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「祐々さん………」

「ノエル………逃げて…………」












Ragnarok〜青空の下で〜4話





























そこには複数の蔦を身体全体に絡め捕らわれた祐々の姿があった。

「祐々さん」

「こ、このぐらいなら大丈夫よ……」

「触手と戯れる祐々たん・・・・・・」(参照)

ボソッと呟くノエル。

「………聞こえているわよ」

蔦から分泌される麻痺毒に犯され始めたのだろうか、蔦に絡み取られているからだろうか緩慢な動きで左手を利き手に握り締めた両手剣の柄に運び、握り締める。

「はああああああああ………」

祐々の気合いが刀身に白い輝きが満ち始める。

「…バッシ……ぐっ……」

彼女が必殺技を放とうとした瞬間、首に蔦が巻きつき締め上げた為に息を詰まらせる。

溜めた気はすぐに霧散し、その間に蔦たちは祐々の手から両手剣、奪い取るかの様に巻き付き、地面に落ちる。

「祐々さん」

駆け寄ろうとするノエルに…

「げほっ……来ないで………こっちに来たら本気で怒るわよ」

首を締め上げられ、蒼白になりながらもノエルに向って怒鳴る。

「結構です、あとで思う存分に怒ってください」

「私はここで祐々さんを見捨てるなんて出来ません。主よ、汝らの子に祝福を……」

祈りの言葉と同時、ノエルの頭上に二人の青い小さな天使がを舞う。

「行きます。風よ……」

自分自身にブレッシングと速度増加の魔法をかけると彼女はメイスを握り締め、祐々の方へと駆け出す。

祐々の方はすでに限界なのか、口から涎が垂れ始め目が虚ろになり始める。

「ノエル……私のことは・・・いいから……」

「ていぃいぃ!!」

彼女は一気に走る速度を上げ、蔦の攻撃を次々と避けながら祐々の首を締めている蔦を叩き潰す。

「げほっ、げほっ………」

祐々は気道を確保され、咳き込みながら空気を肺に流し込む。

一方、ノエルはその勢いのままマンドラゴラの本体に向かっていく。

「てぃっっ」

ドスッ

鈍い音と共にメイスの先がマンドラゴラの本体に埋もれる。

「祐々さんを離しなさい」

迫り来る蔦を紙一重で回避して、マンドラゴラの本体に次々とメイスを振り上げて叩き込む。

しかし、力のない彼女ではマンドラゴラに決定的なダメージを与えることが出来ないようだ。

「ノエル、後ろ!!」

ノエルに向って叫ぶ。

「えっ?!」

ドシュ…ドシュ……

しかし、祐々の忠告は一瞬遅く、鋭く尖った蔦が背後からノエルの右太股と左肩の辺りを貫く。

「ぎゃっ……」

蔦に貫かれた反動でバランスを崩し、地面に顔から突っ込む。

それを見逃すマンドラゴラではなく、ノエルが立ち上がる前に、両手を頭上に拘束し吊り上げてしまった。

地面から1メートル程の空中に固定されたノエルのボロボロになった法衣の左肩とスカートが徐々に彼女自身の血で赤黒いシミが広がっていく。

無力化されたノエルに向かって複数の鞭の様にしなった蔦が体に打ちつけられる。

「ぐっ……」

端正な顔にも蔦の鞭が当り、唇の端から血が流れている。

数十回の蔦の鞭打ちによって、ついにガクンと頭を垂れて気絶してしまうノエル。

「ノエル!!」

自分が護るべき少女を護れなかった……

そう思った途端、祐々の体から発せられる気……

「マグナム・ブレイク!!」

祐々を拘束していた蔦は一瞬のうちに炭化し、足元に落ちる。

カチャ……

足元に転がっているバスターソードを手に取り、マンドラゴラの本体に向かって歩き始めた。

「許さない……」

祐々に鞭の様にしなった蔦が襲い掛かってくるが避けもせずに体に打ちつけられ、服が破けて皮膚が切れて血が飛び散っても足を止める気配は無い。

「バッシュ!!」

気の篭った剣閃がいまなお空中に固定されたままのノエルを束縛している複数の蔦を切り裂く。

トサッ

蔦の束縛から開放され重力に任せて落下する少女を両手で抱きとめる。

「ノエル………」

かすかに上下する胸を見てホッとする祐々。

「すぐに終わらせるから……」

ノエルをそっと地面に横たえ、剣を青眼に構える。

「マグナム・ブレイク!!」

祐々に襲い掛かろうとした蔦たちは火を伴った気の爆発と共に吹き飛ぶ。

それと同時に祐々はマンドラゴラの本体に向かって駆け出す。

「はあああああああああああ……バッシュ!!バッシュ!!バッシュ!!」

横、縦、袈裟切りと立て続けに全開のバッシュを放つ。

……ズズン・・・

強力な衝撃と共にマンドラゴラは切り刻まれ、地に臥す。

「はぁはぁ……」

一気に気を消耗したが祐々は気にすることなく、すぐに踵を返しノエルの元に駆け寄る。

すでにノエルの法衣は彼女の血で赤黒く染まっており、彼女自身の顔色も土気色とかなり危ない状態を示していた。

「ノエル……絶対に死なせやしない」

祐々は地面に横たわるノエルに治療をすべく、服に手を手際よく脱がしていくのだった。






後書き?

作者「ふぅ、4話です」

祐々「うふふ♪」

作者「祐々、なんか変なものでも食べたか?」

祐々「うふふ♪」

作者「…………」

祐々「うふふ♪」

作者「…………」

祐々「うふふ♪」

作者「…………」

祐々「うふふ♪」

作者「だ、誰か祐々を止めてくれ(涙」







戻ります

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